ドル円

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第5回 「破綻」という文字の輪郭がうっすらと

 世界経済から見れば円が大量に供給されるために、円安基調は進みやすい。
 輸出企業にとってはメリットになる。
 その反面、輸入品は価格が上がり、円は貨幣としての信頼度が低くなる。
 世界の投資家は景気回復の伴わない円安誘導の政策みて、円を警戒し始める。
 日本の格付けはさらに下がる。
 すると相乗的に円安傾向はも、ますます強まり、日本の国債の利率も急速に上がり始める。

 実際に、1月10日、大手格付け機関が日本の経済政策に説得力がなければ格下げすると表明。
 自民党の経済の展望はまだ見えないが、日本国債ソブリン・リスクは確実に高まり、「破綻」という文字の輪郭がうっすらと見えてきた。