PCR検査を受けられない、その代償は、死 その3
新型コロナで孤独死した友人に捧ぐ(上) | 医療プレミア特集 | 医療プレミア編集部 | 毎日新聞「医療プレミア」
明るく頑健な、元ラグビー選手。56歳。職場で発熱し、保健所にPCR検査(遺伝子検査)を申し込んだが、電話がつながらず、受けられたのはようやく6日後。その結果も出ないまま、単身赴任先の部屋で亡くなっているのを同僚が見つけた。
PCR検査を受けられない、その代償は、死 その2
東京新聞:<新型コロナ>単身赴任男性、無念の孤独死 発熱6日後検査、死後コロナ判明:社会(TOKYO Web)
男性が発熱したのは4月三日。男性は世田谷保健所の相談センターに何度も電話したが、一度もつながらなかったという。
男性が自宅待機していた七日、上司はPCR検査で陽性と判定された。男性は、再び相談センターに電話したが、またしてもつながらなかった。
かかりつけ医が保健所に連絡してくれたことで、男性は二日後の九日にようやく検査を受けられることに。
入院することもなく寮に戻った男性。「せきがひどくて眠れない。胸が痛い」「薬局に薬を届けてもらった」。十一日、寮で暮らす同僚が部屋に様子を見に行くと、既に息絶えていた。
警視庁玉川署は変死事案として捜査。妻が死因は新型コロナによる肺炎だと知ったのは、同署に呼ばれた十三日だった。